一枚の布でかなう、シンプルな暮らし
Musubismのふろしきは洗って何度も使える国産の綿100%の布です。汚れたら洗い、乾いたらアイロンして小さく畳んで、また使う。
このシンプルな流れが、暮らしを軽くします。
ふろしきをリメイクして使うと、あずま袋も作れたり楽しみ方も広がります。結び方ひとつで形が変わり、目的に合わせて使えますし、ストラップや、リングなどを使うと表情がガラッと変わって素敵です。
一枚の布が、長い時間を支えてくれます。
近江で作られた綿の布ですが、丈夫であることと
速乾性があることです。
濡れたまま干していても、冬場は2〜3時間で乾きます。
重い荷物を入れても大丈夫なので、ついついいっぱい詰め込みます。
販売開始当初は、正しい情報を届けたいと思っていたので、洗濯表示や素材の説明を書いたタグをつけていました。
けれど、包んだり結んだりする時、そのタグが見えてしまったり
肌に当たると違和感がありました。
ふろしきは包むと結ぶという所作と共に使う道具です。
邪魔になるものは自然と外されます。
結局、ほとんどの方がタグを外していました。
それを見て、私は考えました。
本当に必要な情報は、布に直接ついていなくても伝えられる。
使う人が気持ちよく扱えることの方が大切だと感じました。
世の中には、必要がないものが多くつけられています。
使う前は良さそうに見えても、
使い始めると負担になることがあります。
パッケージも同じです。
きれいに包装することはできますが、開けた瞬間にゴミになります。
その行く先を考えると、自然にシンプルを選びたくなります。
ふろしきは、包み、結び、洗い、また使います。
その繰り返しが、ごみを減らし、心も整えてくれます。
過剰なものを足さず、必要なことだけを残す暮らしです。
毎日の選択が少し軽くなると、生活全体が落ち着きます。
ふろしきは、そのための小さな手助けになると思います。