Caring for Others and Protecting the Environment: A Message from a Country Prone to Natural Disasters

相手を思う心と環境を守る心:災害の多い国から伝えたいこと

日本は地震や津波、台風など、自然災害が多い国です。
災害は人を選ばず、誰の暮らしにも突然やってきます。
そのたびに、私たちは人の命の平等さと、助け合う文化の大切さを思い知らされます。

先週の豪雨では、私の暮らす街の一部が冠水し、生活必需品を買うスーパーや地下のお店が大きな被害を受けました。
幸い私の家は無事でしたが、被災したのは普段の暮らしと地続きの場所。決して他人事ではないと痛感しました。

思い返せば、東日本大震災の時も、私は東京のオフィスから避難しました。
交通は止まり、携帯もつながらず、家族と連絡が取れない不安な時間が続きました。
その夜、私は歩いて家族同然の友人宅に避難しました。あの経験は、人とのつながりや日常のありがたさを心に刻む出来事でした。

私たちの生活は、清らかな空気や水、そして安心して過ごせる毎日に支えられています。
誰もが健康で安全に暮らす権利がありますが、その環境を守れるかどうかは私たちの選択次第です。
どんな消費をし、どんな商品を選ぶか。便利さだけを追い求めると、当たり前だと思っていた生活が、ある日突然止まってしまうかもしれません。
被害にあってからでは遅いのです。

先週の豪雨も、地球温暖化による気候変動の影響を感じさせるものでした。
世界中で大雨や猛暑、干ばつなどの極端な気象が増えています。
今年の夏は特に暑く、この変化を肌で感じている人も多いのではないでしょうか。
この現実を前に、私たちは日々の暮らしの中で何を選ぶかを考える必要があります。

その答えの一つが、風呂敷のような「繰り返し使える道具」を手に取ることです。
風呂敷は、物を丁寧に包み、長く使える日本の知恵です。
買い物や旅行では使い捨ての袋や包装を減らし、贈り物を包む時には、手間や時間が「あなたを大切に思っています」という気持ちを伝えます。

世界を見ても、布やカゴを使って物を運ぶ文化は多くの地域にあります。
風呂敷は「何度も使う」という考え方を広げられる道具です。
プラスチックごみを減らし、環境への負担を和らげる小さな選択は、未来の世代に清らかな空気や水、温かい社会を手渡す力になります。

相手を思う心と、環境を守る心。
この二つを意識しながら、日々の暮らしの中でできることを少しずつ重ねていきたいと思います。
そして、その行動のひとつとして、風呂敷を選び、長く使ってみてください。
小さくても確かな一歩が、未来を変える力になると信じています。

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