色や柄には人の気持ちを動かす力があり、日本の風呂敷には、伝統的な吉祥模様や色が用いられています。しかし、こうした「布に意味を込める」文化は日本独自のものではありません。世界各国にも、用途は異なれど、思いを託した布が存在します。
風呂敷には「包む」という機能だけでなく、「想いを込める」文化があること。そして、それは世界の布文化ともつながっていることに気づくと、ただそれを考えているだけでワクワクしてきます。Musubismは、そんな風呂敷の魅力を大切にしながら、現代の暮らしに合ったデザインを生み出しています。
本記事では、日本の風呂敷に使われる色や柄の意味を紹介するとともに、世界の布文化との共通点を探ります。風呂敷を通して、国を超えた布の魅力を感じてみましょう。
1. 日本の風呂敷の色と柄の意味
① 代表的な色の意味
風呂敷に使われる色には、それぞれ願いや意味が込められています。
- 赤(あか):魔除け・活力(例:祝いの場で使用)
- 世界の共通点:中国の赤い布(婚礼や旧正月)、インドの赤いサリー(吉祥の象徴)
- 藍(あい):誠実・長寿(例:藍染の風呂敷)
- 世界の共通点:アフリカのインディゴ染め(高貴な色)、インドネシアのバティック(伝統儀式)
- 紫(むらさき):高貴・神聖(例:格式ある場面で使用)
- 世界の共通点:ローマ帝国の皇帝の紫、西欧王族の紫
② 代表的な吉祥柄
- 鶴と亀:長寿の象徴(例:結婚祝いや敬老の日の贈り物)
- 世界の共通点:韓国の婚礼衣装の鶴、中国の仙人の乗り物としての鶴
- 麻の葉:成長・魔除け(例:子どもの産着や風呂敷の柄)
- 世界の共通点:イスラム美術の幾何学模様、ガーナのケンテ布
- 青海波:平和・幸福(例:祝いの風呂敷)
- 世界の共通点:中東のペルシャタイル、ギリシャのメアンダー模様
2. 世界の布文化と風呂敷の共通点
風呂敷は、日本独自の包む文化を持つ布ですが、世界にも「布を使って思いを伝える」文化があります。以下はその代表例です。
① サロン(インドネシア・マレーシア)
- 用途:腰巻き、スカーフ、頭に巻く布として使われる
- 特徴:バティック染め(蝋染め)で、生命や自然を象徴する柄が描かれる
- 共通点:日本の風呂敷のように、多用途に使え、伝統的な模様に意味がある
② パーニュ(西アフリカ)
- 用途:衣服、抱っこ紐、包む布など幅広く使われる
- 特徴:鮮やかな色彩と、大胆な柄(鳥、魚、幾何学模様など)
- 共通点:意味を持つ模様が多く、着る人や使う人の個性を表す
③ ケンテ布(ガーナ)
- 用途:儀式や重要な場面で身にまとう布
- 特徴:鮮やかな色と幾何学模様が特徴で、それぞれ異なる意味を持つ
- 共通点:風呂敷の色と柄に込められた願いと同じく、使う人の価値観や願いを表す
④ カンガ(東アフリカ)
- 用途:スカートやスカーフ、赤ちゃんを包む布として使われる
- 特徴:布に言葉(スワヒリ語のことわざやメッセージ)がプリントされる
- 共通点:日本の風呂敷に「寿」「福」といった文字を入れる文化と似ている
3. 風呂敷で「世界の布文化」とつながる
風呂敷は、日本だけのものではなく、世界の布文化とも通じるものがあります。
私自身、風呂敷には特別な思いがあります。例えば、見知らぬ土地を訪れるとき、特に旅行や登山のときには必ず自分の風呂敷を持っていきます。自然の中にいても、自分らしさをそばに感じられる安心感があります。ただの布なのに、それだけでほっとする。この感覚こそが、風呂敷が単なる道具ではなく、「自分を包む」存在であることを物語っているのではないでしょうか。
世界にも同じように、人々が「自分らしさ」や「願い」を込めて使う布があります。それは、ケンテ布であったり、バティックであったり、カンガであったり。風呂敷を使うことで、日本の伝統を大切にしながら、世界の文化ともつながることができる。そんなことを考えるだけで、ワクワクしてきます。
Musubismは、こうした風呂敷の魅力を現代の暮らしに生かしながら、「自分らしさを大切にする」布として提案しています。あなたも、大切な想いを込めて、風呂敷を使ってみませんか?