「一花開いて天下春なり」は、中国の古い漢詩に登場する禅語です。
花が一つ開くのを見て春の訪れを知るたとえで、もののきざしから全体を知るという意味があるそうです。また、一人の人間が現れることで世界が救われるという意味でも解釈できます。
禅の創始者である達磨大師を称える句でもあるとされ、達磨大師が伝えた禅の教えが開花し、天下泰平の春になったという解釈もあります。
私たち一人一人が、その「一花」になるべく。一つの花から大きな春が芽生えてきて、節から芽が出るのは自分の成長そのものですし、その成長は周りの環境が大きく影響しているのだと思うと感慨深いです。
その美しい花に目をやり立ち止まって、ほっこりする時間に感謝したいと思います。
ありがとうございました。